2006 Fiscal Year Annual Research Report
口臭予防剤の効果をIn Vitroで客観的に評価する人工口腔システムの構築
Project/Area Number |
18791618
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
鴨田 剛司 日本歯科大学, 生命歯学部, 助手 (00366767)
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Keywords | 人工口腔 / 口臭 |
Research Abstract |
本年度は人工口腔システムを構築し、人工的に口臭を産生する環境を再現し、口臭予防剤の評価のためのin vitroシステムの構築を行った。 1)人工口腔システムの構築 透明色の塩化ビニールで作製した人工口腔の内部を37℃に維持し、人工口腔の上部にとりつけたステンレスチューブから実験溶液、細菌懸濁液、培地をローラーポンプによって滴下した。人工口腔下部のホルダーにはType Iコラーゲンをコーティングさせたカバーグラスを固定した。システム全体を嫌気忖チャンバーに入れ、内部を嫌気状態にした上で、コラーゲン上に細菌懸濁液滴下によりbiofilmを作製し、その後実験溶液(口臭予防剤)を滴下し、滴下後、人工口腔内の揮発性硫黄化合物(VSC)を定量した。 2)使用菌株 菌体にはPorphyromonas gingivalis ATCC33277株を用いた。ヘミン、メナジオン含有Brain heartinfusion液体培地で培養後、菌数を分光光度肝で測定し、等張リン酸緩衝液にて濃度を調整、細菌懸濁液とした。 3)評価法 試料採取管から人工口腔内の気体サンプルを採取し、ガスクロマトグラフィーを用いて分析を行った。またクリスタルバイオレットで染色後、プレートリーダーにて吸光度を測定し細菌量を定量した。 4)結果・考察 菌体懸濁液を滴下後、人工口腔内のVSCは急速に検出され、経時的にVSCの値は増大した。この結果、人工口腔内での細菌によるVSCの産生が確認された。人工的に口臭を産生する環境を再現したことにより、この人工口腔システムが口臭予防剤の評価のためのin vitroシステムに有用である可能性が示唆された。 本研究の要旨の一部はThe 3rd Conference of Asian Association for Breath Odor Research(2006年11月29日岡山市)において発表した。
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