2006 Fiscal Year Annual Research Report
ミニチュア歯科診療室を用いた小児と歯科医師との信頼関係に関する研究
Project/Area Number |
18791627
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
杉本 あゆみ 福岡歯科大学, 歯学部, 医員 (30425269)
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Keywords | 歯科診療室 / 箱庭 / 人形 / 眼球運動 / 小児の心理 / 歯科医師との信頼関係 |
Research Abstract |
小児歯科の臨床では歯科医師、コデンタルスタッフと患者との信頼関係が重要である。しかし、小児と歯科医療スタッフとの間に信頼関係が確立されているかどうかを判定する方法は少ない。 そこで、歯科診療室をミニチュア化した箱庭と歯科医師、医療スタッフ、小児、その家族の人形を用いて小児の歯科治療に対する不安度を判定する方法を開発した。尾崎らの方法を用いて小児の視線及び興味がミニチュア歯科診療室とどのような関係にあるのかを研究した。 その手順は以下の通り、 ミニチュア歯科診療室による小児の評価 1)本研究室で作成されたオリジナル人形(歯科診療スタッフと小児及び家族)を3組複製した。 2)人形の作製にあたっては大きさ約4-10cm、軽量で、破折しにくいウレタン性のものとした。 3)人形は、不必要なイメージを与えないように顔は無表情で色調も抑えた。 4)研究対象となる小児は4〜6歳位とした。 5)ミニチュア歯科診療室に対する人形の配置パターンは尾崎らの方法により4Typeに分類した。 Type1:小児自身に見立てた人形を家族の側に配置し、誰もユニットの上に置かない Type2:自分以外の人形をユニットの上に置く Type3:人形を1列または1塊にまとめて置く Type4:小児自身に見立てた人形をユニットの上に置く 6)ミニチュア歯科診療室に人形を置かせ、本年度購入したMobile Eye(モバイル用眼球運動計測システム)を用いて、小児の視線がどこにあるのかを判定する。 以上の手順を基に、予備調査と研究準備を行った。今後は小児の歯科治療ならびに、歯科医師に対する信頼関係を探るべく調査を進めていくつもりである。
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