2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791631
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
関島 香代子 新潟大学, 医歯学系, 助手 (90323972)
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Keywords | 看護職(者) / 禁煙治療・禁煙支援 / 健康増進・疾病予防 |
Research Abstract |
平成18年度は、以下をリサーチクエスションと定めた研究の1年目であった。 1)<保健医療の専門職としての意識の育成にむけて>「なぜ我が国の看護基礎教育・臨床現場では「喫煙するべきではない」という保健医療専門職として望ましい意識が育成されないのか」 2)<禁煙支援に関する専門知識・技術の向上と禁煙支援実践の促進にむけて>「何が禁煙支援に関する専門知識の修得を促進し、禁煙支援の実践を促進するのか」 我が国の看護基礎教育における現状を客観的に把握するために、禁煙治療先進国であるアメリカ合衆国における禁煙治療・禁煙支援に関わる看護職者の活動状況、基礎教育課程にある看護学生の禁煙治療に対する意識を比較対照とする調査実施に向け実際的に検討した。アメリカ合衆国、カリフォルニア大学ロサンジニルス校のPr.Linda Sarnaと綿密に調整を進めた結果、日米では基礎教育のシステムや個人情報に対する意識の違いが大きく、当初計画での遂行は困難であり調査方法の修正が必要であることが判明し、海外調査は延期とした。現在我が国では健康意識の向上に伴い、受動喫煙防止(健康増進法)の徹底、禁煙治療の診療報AM制度の組み入れ、病院機能評価の喫煙対策項目の強化徹底等が急速に進み、看護職者の専門職者としての意識の形成に対する強い交絡因子と考えられ、因果関係を捉えるための相応の戦略を検討した。 次年度は、「禁煙支援」を健康増進・疾病予防介入と定義し、望ましい専門意識形成の促進/阻害要因と介入実践の促進に関する検討を、出産を取り巻く健康の側面に関与することの多い母性・母子保健領域に焦点を当て、実現可能かつ妥当性の高い調査方法に計画を修正して実施する。
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