2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791631
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
関島 香代子 Niigata University, 医歯学系, 助教 (90323972)
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Keywords | 看護職者 / 禁煙 / 禁煙支援 |
Research Abstract |
日ごとに喫煙の健康影響に関するエビデンスが増し健康保持に対する禁煙の重要性が高まるが、保健医療職最大数を占める看護職が行う禁煙介入は芳しくない。しかしながら、喫煙に関する一般住民の意識の高まりや受動喫煙防止対策の厳重化、「禁煙治療」の診療報酬化、病院機能評価の喫煙対策基準の更新などの社会的要請があり、日々対象者の健康を査定し看護を提供する臨床看護職者の役割に意識的・無意識的に変化が生じていることは想像に易しい。従来研究目的と掲げた看護職者による禁煙支援の促進をもたらす要因と考えるべきである。 看護職者が喫煙患者の禁煙を支援する役割を担うことは保健医療専門職の職務上前提といえる。その実現のためには、広く禁煙支援を担う医療職者の状況を把握するなかから、看護職者に求められる役割、その独自の専門性ゆえに可能でかつ効果の期待できる独自の禁煙支援戦略を明らかにすることが重要である。このことは、我が国の保健医療の場では従属的立揚になりがちながらも禁煙支援を主体的に担っていくことを促進することにつながると考える。 今年度は、海外における調査研究に代わってそこでの喫煙事情とそれに関わる看護職者の活動状況を概観し議論を重ね、国内の禁煙支援実践者との交流を深め意見交換をおこなった。我が国では喫煙に寛容な認識が根強い点もあるが、禁煙治療の周知や独自の保健医療制度が住民の病院へのアクセスを容易にしている点などの効果的な禁煙支援の展開を考える上での利点も見いだせた。さらには、最大保健医療職種という利点をいかした看護職者による効果的な禁煙支援法略を検討することが課題になっている。
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Research Products
(1 results)