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2006 Fiscal Year Annual Research Report

薬剤の点滴漏れに対するケアのメカニズムの検証と罨法用具の開発

Research Project

Project/Area Number 18791637
Research InstitutionIwate Prefectural University

Principal Investigator

小山 奈都子  岩手県立大学, 看護学部, 助手 (40347191)

Keywords薬剤血管外漏出 / 点滴漏れ / 看護技術 / 静脈内注射
Research Abstract

薬剤の点滴漏れ(血管外漏出)時のケア効果のメカニズムを探究することを目的とし、研究を行った。今回は、薬剤が血管外に漏出した際に起こる皮膚組織の炎症反応を評価するための方法を検討する目的で、実験動物(マウス)を用いた基礎的研究を実施した。
マウスの背側皮膚にセルシン【○!R】を漏出させ、直後より罨法を30分間実施した。クールパックを用い皮膚表面温度を20度前後に保持したものを冷罨法群、ホットパックを用い40度前後に保持したものを温罨法群、漏出後何も実施しないものを対照群として比較した。漏出5時間後と24時間後にそれぞれ肉眼的観察と組織の摘出を実施した。セルシン【○!R】漏出直後はどの群の漏出部位も隆起がみられたが、罨法施行後は消失した。5時間後、24時間後の肉眼的観察では、どの群も漏出部位に軽度の腫脹がみられた。これまでの基礎的研究により、セルシン【○!R】をラット皮下組織に投与すると炎症反応が起こることを明らかにしたが、マウスでも同様の炎症反応が惹起されることが明らかとなった。
顕微鏡的観察では、全ての群で皮下組織への炎症性細胞の浸潤と皮下組織の浮腫がみられた。しかし、薬剤の血管外漏出後に冷罨法(20度前後)を30分実施した群は、温罨法(40度前後)を30分実施した群、対照群と比較して炎症性細胞の浸潤が抑えられていた。
科学的根拠に基づいた薬剤の漏出時のケアを実施するために、臨床現場の看護職者と連携し検討を重ねている。今回は、臨床の場で薬剤の血管外漏出時のケアに積極的に取り組んでいる病院の看護師と連携し、組織的な取り組みにいたるプロセスを発表した(日本看護技術学会第5回学術集会交流集会)。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 交流セッション 薬剤の血管外漏出時のケアについて-基礎と臨床の連携研究の取り組み-2006

    • Author(s)
      武田利明, 小山奈都子, 石田陽子, 熊谷真澄, 高橋利果, 小澤希美
    • Journal Title

      日本看護技術学会誌 5巻1号

      Pages: 42-44

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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