2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護実践能力育成のための学習者の個別性に応じたブレンディッドラーニングの開発
Project/Area Number |
18791640
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
松下 由美子 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (50331806)
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Keywords | eラーニング |
Research Abstract |
コンピュータの情報蓄積機能を利用したeラーニングのLMS(学習管理機能)情報から学生の自己学習状況を把握した。結果は、eラーニング可動期間中、最低1回でもeラーニングに参加した者は20名(43.5%)で、参加パターンは3つに分かれた。第一は、一度学習するがそれ以後二度目の学習がみられない単発参加型で、彼らの学習状況を概観すると一度の学習参加がどの時期に行われているかは各学生によって異なっており、試験前や技術チェック前というように特定時期を選定することはできなかった。第二は、二度以上の学習参加があるものの、参加時期に規則性が認められない不定期参加型であった。また、不定期参加型は参加期間のパターンによりさらに、一定期間に集中する偏り型と、全期間に渡ってランダムに参加するランダム型に分類された。第三は、概ね7〜10日に一度というように一定の学習期間を自分のペースで保ちながら全期間に渡って定期的に持続して学習している継続参加型であった。このようにeラーニングによる自主学習が3つのパターンに分類できることが明らかとなった。一方、最低1回でも掲示板に参加したものは39.1%であった。そのうちの78%の学生は掲示板へ直接書き込みせず読むだけのROM(Read Only Member)参加者であった。作られた掲示板のテーマは「看護技術に関する質問」「授業に関する要望」「医療技術における社会問題」技術テストについて」などで、比較的継続的に書き込みがあったのは「看護技術に関する質問」「授業に関する要望」であった。今後は、非参加者とROM参加者の動向にも注意を向けながら、掲示板をさらに有効活用できる取り組み方法を考えていきたい。
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