2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護サービスの継続的カイゼン活動のための質評価方法の検討
Project/Area Number |
18791643
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
井上 正隆 高知女子大学, 看護学部, 助手 (60405537)
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Keywords | 看護サービス / 質カイゼン / 患者満足度 / 職務満足度 / 共分散構造分析 |
Research Abstract |
・質問紙の作成 プレテストの結果を基に質問項目の洗練化を現在行っている。この結果、満足度をサービスへの期待の得点をサービスを実際に受けての意見の得点で割り、満足度を算出することとした。また、質問項目の構成については、個々の看護サービスに関する満足度を測定する23項目の質問項目を基幹にとし、フェイスシート、満足度の層別用の質問15項目からなる質問紙を作成した。 この質問紙を用い平成19年度に全国調査を行うべく、高知女子大学看護研究倫理審査委員会を近日中に受審し、研究実施の倫理的側面での許可を得るために提出準備を進めている。また、調査協力施設を選定し、現在研究協力を依頼している。 ・分析手法の洗練化 研究計画書でも述べたとおり、本研究は患者及び看護師の満足度を構成する要因とその関係性に焦点を当てたものであり、これらを明らかにするために統計手法として共分散構造分析を用いる必要がある。共分散構造分析は、大量の分析データが必要であり、本研究のように多くのパラメーターを用いる分析では、大規模なデータ収集が必要であり、多くの費用が必要となる。このため本研究では、ローデータの特性をシミュレーション法で再現したデータ分析を行うよう計画している。平成18年度にこのローデータの特性をシミュレーション法に関して有効性をさらに検証し、開発当初は、基礎統計でのローデータの特性を再現できたことを検証するに止まっていたが、平成19年度にデータ間の関係性が再現できていることが検証でき、本研究の分析に用いることが出来るようになった。
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