2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術における学生の創意工夫を育む自己学習プログラムに関する研究
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18791645
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
中山 栄純 北里大学, 看護学部, 講師 (70326081)
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Keywords | 看護技術 / 創意工夫 / 自己学習プログラム |
Research Abstract |
今年度は以下の点について検討を行なった。 (1)教科書に記載されている科学的根拠に関する検討 国内外で一般的に用いられている看護技術の教科書の内容、及びその技術の科学的根拠について検討した。検討の結果、日本の教科書では看護技術の手順についての記載が多くを占めているものが多く、看護技術の科学的根拠について書かれている教科書は少なかった。一方、アメリカの教科書では看護技術の根拠となるからだのメカニズムなどの内容が説明されていた。この検討から、今回の研究で取り組む看護技術の絞込みを行なった。 (2)臨床の場での観察 (1)で抽出された看護技術が実際の現場でどのように用いられ、またどのように対象に応じて工夫されているのかを観察調査した。病棟や対象の特性に応じて様々な工夫がなされている一方で、個々の対象でほぼ同一の方法で実施されている看護技術もあった。この検討から(1)で抽出された看護技術の更なる絞込みを行なった。 (3)看護技術の科学的根拠の構築に関する 学生の創意工夫を評価するための簡便な測定ツールについて検討した。(1)、(2)の検討から、科学的根拠として用いられている先行研究、及びその研究方法について整理した。 (4)看護技術習得に対する評価に関する研究 看護技術を効果的に習得するためには、その技術が対象に及ぼす効果について科学的根拠に基づいて理解する事が重要である。今回、そのアウトカムである学生の看護技術習得度がどのような指標に基づいて評価されているのかについて文献的検討を行なった。基礎看護技術の評価に関して客観的に検討している文献は少ないことが明らかになり、本研究においてもプログラムの評価をどのように行なうかが課題として考えられた。
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