2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791647
|
Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
末永 由理 Tokyo Health Care University, 医療保健学部, 講師 (10279838)
|
Keywords | 外来看護 / 看護師 |
Research Abstract |
フィールド調査での観察、質問項目を精選することを目的に、文献研究を行った。昨年度収集した外来における看護活動に関する文献を中心に、看護師がどのようなきっかけで介入を開始しているかについて分析した。 結果、外来において看護師が介入を開始するきっかけには看護師の判断がほとんど関与しない場合、患者が特定の条件を示す場合、個々の看護師の判断による場合の3つに大きく分類できた。 介入のきっかけに看護師の判断がほとんど関与しない場合には、外来受診患者全員に対して指導・教育を行う、患者や家族の希望に応じて相談にのる、医師や支援機関など他職種からの依頼によって介入する、受け持ち患者に関わる場合があった。また、介入のきっかけとなる患者が示す特定の条件には病状の悪化、特定の疾患、手技修得の必要性がある、治療が開始される、入院や退院によって治療環境が変わる、疾病や障害により社会生活に影響が予測される、高齢者や一人暮らし、入退院の繰り返しなど、セルフケア困難による病状の悪化が予測される場合などがあった。多くの場合、看護師個々の判断で介入が開始されており、疾患特有の症状の有無や患者の言動、表情などから看護師は介入の必要性を判断していた。しかしながら、「看護師が必要性を判断して」と判断基準が明確に記述されていない文献も多く、看護師がどのような情報を元に介入の必要性を判断しているかを明らかにしていく必要性が示唆された。
|