2008 Fiscal Year Annual Research Report
看護師の生物災害に対する準備性および教育に関する研究
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18791652
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
森 那美子 Research Institute, International Medical Center of Japan, 感染性制御研究部, 研究員 (20421828)
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Keywords | 生物災害 / 看護師養成課程 / 教育プログラム / 看護 |
Research Abstract |
生物災害の予測は困難であり、どの医療機関でも初療体制の人的・物的整備が必要である。平成20年度研究では看護師養成課程における生物災害教育プログラムの作成・実施・効果検討を行い、今後看護師養成教育に必要とされる事項を抽出することを目的とした。<方法>看護師養成課程用生物災害教育プログラムを作成し、看護師養成課程に在学する学生を対象に実施し、効果をプレ/ポストテストにて評価した。<結果>5養成所で教育プログラムを実施し、192名が参加ののち質問紙を返却した。質問紙中、生物災害に関する基本的事項に対する項目(20点満点)については、プレテストでは平均9.0点、ポストテストでは平均11.0点で教育プログラム実施後に有意に点数が上昇した。このうち、インフルエンザに関する項目(10点満点)の平均はプレテスト4.7点・ポストテスト5.6点であり、バイオテロリズムに関する項目(10点満点)の平均はプレテスト4.4点・ポストテスト5.3点であった。また、教育プログラムで口頭説明および資料提示を行った項目(10点満点)の平均はプレテスト5.2点・ポストテスト6.8点、資料提示のみ行った項目(3点満点)の平均はプレテスト0.5点・ポストテスト0.7点であり、両項目とも統計学的に有意な差があった(p<0.01)。一方、口頭説明および資料提示を行わなかった項目(7点満点)の平均はプレテスト3.4点・ポストテスト3.4点であり点数に有意な差はなかった。プログラム内容・手法についての対象者からの自由回答では、「具体的な事例が知りたい」「ほとんど知識のない状態での講義であったので難解であった」との意見があり、本研究で用いた生物災害教育プログラムに追加して、「生物災害時の看護の実際」「生物災害被災者の写真や映像」「具体的な事例の紹介」が挙がった。<考察>本教育プログラムは対象者の知識獲得に有効であり、手法として口頭説明と資料提示の両者を行うことが効果的であった。また、具体的な事例や生物災害看護の実際を追加することで、看護師養成課程におけるより効果的な学習を期待できることが示唆された。
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Research Products
(1 results)