2007 Fiscal Year Annual Research Report
第1子妊娠期における夫が認知する妻へのサポートと妻の満足度との関係
Project/Area Number |
18791657
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中島 久美子 Gunma University, 医学部, 助教 (50334107)
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Keywords | 妊婦 / 夫のサポート / 妻の満足度 |
Research Abstract |
【目的】妊婦が満足と感じる夫の言動や態度について、夫婦の認識の差を明らかにする。【方法】1)対象:第1子妊娠中の妻と夫8組。2)調査内容:(1)属性:夫と妻の年齢、就労状況、同居家族、妊娠経過に関すること(2)妊婦が満足と感じる夫の言動や態度(夫の認識、妻の認識)3)倫理的配慮:調査は任意であり拒否・中断ができることなどを文書と口頭で説明し、同意のサインを得た。【結果】1)対象者:妻29.6歳、夫31.1歳。妻の就労は常勤3名、非常勤3名、主婦2名。結婚期間は半年〜4年、妊娠経過は全員が順調、家族形態は全員核家族であった。初回面接時の妊娠週数は、14〜17週であった。2)妊婦が満足と感じる夫の言動や態度の夫婦の認識:夫婦8組の逐語録から妊娠初期に妻が満足と感じる夫の言動や態度、妻と類似する夫が認識する妻が満足と感じる夫の言動や態度(妻と類似する夫の言動や態度)、妻と異なる夫が認識する妻が満足と感じる夫の言動や態度(妻と異なる夫の言動や態度)は、83、38、38記録単位抽出された。これらの記録単位を質的・帰納的に分析した結果、それぞれ23、15、18コード、10、9、9カテゴリーに集約された。妻が満足と感じる夫の言動や態度で最も高い出現率は「妊娠中の体を気遣う」(21.7%)、次いで「お腹の子どもに関心を示す」(19.3%)、「家事労働をする」(14.5%)であった。妻と類似する夫の言動や態度では、「家事労働をする」(23.7%)が最も高く、次いで「お腹の子どもに関心を示す」「妊娠を一緒に喜ぶ」(15.8%)であった。妻と異なる夫の言動や態度では、「妊娠中の体を気遣う」(18.4%)が最も高く、次いで「家事労働をする」「お腹の子どもに関心を示す」「妊娠に関する情報を妻と共有する」(15.8%)であった。【結論】妊婦が満足と感じる夫の言動や態度の夫婦の認識の差が明らかとなった。
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