2008 Fiscal Year Annual Research Report
第1子妊娠期における夫が認知する妻へのサポートと妻の満足度との関連
Project/Area Number |
18791657
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中島 久美子 Gunma University, 医学部, 助教 (50334107)
|
Keywords | 妊婦 / 夫の関わり / 満足感 / 夫婦関係 / レビュー |
Research Abstract |
妊娠期の夫婦を対象にした妻が満足と感じる夫の関わり尺度作成のため、「妊娠期における妻への夫の関わりと夫婦関係における研究の現状と課題」に関する研究を実施した。 【目的】 文献検討により妊娠期の妻への夫の関わりと夫婦関係を定義し、妊娠期の妻の精神的健康を促す夫の関わりと夫婦関係に関する研究の現状と課題を明確にする。 【研究方法】 1988年~2008年までの論文を対象にpregnancy, transition to parenthood, couple, marital relationship, supportをキーワードにして、医学中央雑誌、MedLineを中心に検索した。 【結果】 97件が検出され、妻への夫の関わりと夫婦関係に関する記述がなされ、学術論文の形式が整っている22論文を選んで概観した。妊娠期の妻への夫の関わりと夫婦関係について以下のように定義され、夫の関わりと夫婦関係に関する研究の現状および研究の課題が見出された。 「妊娠期の妻への夫の関わり」 : 妻がこれから夫婦で一緒に育児を行っていけると感じることができる夫の行為。妻への情緒的安定を促す精神的援助、家事労働を助ける実際的援助の他、胎児への関心、夫婦の協働による子どもを迎える準備を含む 「妊娠期の夫婦関係」 : 夫婦で子どもを迎えるという共同目標を持ち、夫婦間の共感的なコミュニケーションの基で精神的な安定が図られ、相互の親密性と連帯性を強めていく関係性 【結論】 妊娠期の妻への夫の関わりと夫婦関係が定義された。また、今後の研究の課題として、以下2つの点が明らかにされた。 (1)夫婦を対象に、妊娠期における妻への夫の関わりや夫の親性の発達に影響を及ぼす夫婦関係に関する研究の必要性 (2)妻の精神的健康をアセスメントするための夫の関わりと夫婦関係について測定可能な尺度開発の必要性
|
Research Products
(4 results)