2009 Fiscal Year Annual Research Report
第1子妊娠期における夫が認知する妻へのサポートと妻の満足度との関連
Project/Area Number |
18791657
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中島 久美子 Gunma University, 医学部, 助教 (50334107)
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Keywords | 妊娠期 / 妻の満足 / 夫の関わり / 尺度の作成 |
Research Abstract |
妊娠期の夫婦を対象とした妻が満足と感じる夫の関わり尺度作成のため、予備調査「妊娠期の妻への夫の関わり夫婦満足尺度」の項目を選定した。 【研究目的】妊娠期の妻への夫の関わり夫婦満足尺度の項目を選定する。 【研究方法】1.調査対象対象者は、関東近郊の病院産科医院(9ヶ所)の妊婦健診に来院した第1子妊娠期の夫婦760組である。2.調査内容質問紙は、H19年度の「妊婦が満足と感じる夫の言動や態度の夫婦の認職」を基に作成した尺度原案と属性である。評価は5段階評定で、得点が高いほど妻は夫の関わりに満足している(あるいは、夫は妻が夫自身の関わりに満足していると思う)ことを示す。3.研究対象夫婦どちらか一方のみの回答と記入漏れを削除し、有効回答数は419票(55.0%)であった。対象者は、妊娠初期147組(平均13.1週)、中期103組(平均23.2週)、後期169組(平均33.2週)であった。 【結果】項目の絞り込み共通項目に妊娠各期(初期、中期、後期)の項目を組み合わせ、夫婦それぞれに分析を行った。共通33項目+(1)初期7項目(計40項目)、(2)中期13項目(計46項目)、(3)後期18項目(計51項目)について、平均点が1.5以下および4.5以上は分布の偏りがあるとして削除した。またIT相関.4未満、因子負荷量.4未満が削除の条件として設定した。条件を満たす項目について因子分析(主因子法、プロマックス回転)を行った結果、固有値1以上で項目の安定した以下、(1)初期項目:妻3因子14項目、夫2因子17項目、(2)中期項目:妻3因子21項目、夫3因子20項目、(3)後期項目:妻3因子25項目、夫3因子17項目が抽出された。 【結論】「妊娠期の妻への夫の関わり夫婦満足尺度」の作成にあたり、妊娠各期における夫婦の認識において因子構造の違いが明らかになった。
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Research Products
(1 results)