2008 Fiscal Year Annual Research Report
出産後の母子と家族の育児を支援する継続看護プログラムの開発と実践
Project/Area Number |
18791660
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
前原 邦江 Chiba University, 看護学部, 講師 (00302662)
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Keywords | 看護学 / 育児支援 / 乳児 / 母子相互作用 |
Research Abstract |
出産後の母子と家族を支援する継続看護プログラムの開発および実践を目的に以下に取り組んだ。 1. (1) 母子相互作用に焦点をあてた看護介入プログラム(第1段階)の実践 : 平成20年度は、出産後1〜4か月時の母子を対象に、インファントマッサージの手法を用いて母子相互作用を促す看護介入プログラム、および、家族向けパンフレットを用いて母親を介して家族の関係性に働きかける援助を実践した。プログラムの効果は対象者のニーズや個別性によっても異なるが、母親の自己評価として、わが子の要求をよみとる自信や相互作用の楽しみが増大するという変化が認められた。(2) 評価指標の検討 : 看護介入の評価指標として用いた項目のうち、産褥期における母親役割の自信尺度と母親であることの満足感尺度(研究者ら, 2005)については本尺度の特性に適した使用が必要であり、今後活用される際の研究者向けの手引き書冊子を作成した。 2. 相互的・継続的看護プログラム(第2段階)について : 平成18年度から、出産後間もない時期からの育児支援活動を実践した。本活動は子どもの発達段階に応じた育児への対処法などの専門家による相談の場、同じ位の月齢の子どもと接する機会、ピアサポート形成の場として役立っており、参加者のニーズ調査からプログラムの内容および運営方法への示唆を得た。平成20年度は、参加者への継続的な情報提供および相互的な支援活動を展開するためのホームページを作成し、管理・運営している。
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