2007 Fiscal Year Annual Research Report
2児の親となること-第2子妊娠から出産後の母親及び父親の役割適応プロセスの相違-
Project/Area Number |
18791664
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
坪田 明子 Shiga University of Medical Science, 医学部, 非常勤講師 (10324691)
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Keywords | 助産学 / 家族看護学 |
Research Abstract |
本研究では、第2子妊娠期から出産後において、まだ幼い第1子を育てながら第2子を迎える母親および父親がどのように2児の親になっていくのか、その役割変化受容の過程の相違を明らかにすることを目的として、産前から産後半年にわたり、縦断的調査を行っている。 平成19年度は、平成18年度にすでに産前および産後1ヶ月〜2ヶ月にインタビューを行った母親および父親5組に対し、引き続き産後6ヶ月〜7ヶ月のインタビューを行った。 インタビューは、母親および父親それぞれに対して行い、お互いの意見が影響しないように考慮した。第1子および第2子の発達状況、育児状況、児に対する育児意識、パートナー(母親は児の父親、父親は児の母親)に対する意識等について、現在の状況をインタビューした上で、前回のインタビュー内容の確認と現在までの変化を確認した。 その結果、産前においては、母親と父親の第2子を迎えることに対する意識の違いが見られたが、産後6ヶ月〜7ケ月においては、母親と父親の意識が類似している様子が伺われた。同時に、お互いに対し、親として及びパートナーとしての信頼が深くなったことが語られた。 また、インタビュー内容の分析と平行して、新たに研究協力者のリクルートを行い、3組の母親および父親にインタビューを行った。うち1組は、産前および産後1ケ月のインタビューを行った後、研究対象の条件から逸脱したため、研究対象より除外となった。他2組において、産前および産後1ケ月のインタビューを行った。対象の年齢は、母親30〜36歳、父親34〜40歳、第1子の年齢は、初回インタビューにおいて1歳代であった。 現在、インタビュー内容を全て逐語録に起こし、分析を進めている。今後、産前から産後6〜7ヶ月にかけての親としての意識の変化と、母親および父親の意識の相違について、質的記述的に内容分析を進める予定である。
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