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2008 Fiscal Year Annual Research Report

子どものアトピー性皮膚炎が家族に与える影響とそれに対する家族の対処行動

Research Project

Project/Area Number 18791686
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

三戸 由恵  Tokyo Metropolitan University, 人間健康科学研究科, 助教 (60404943)

Keywordsアトピー性皮膚炎 / アレルギー / 子ども / 家族 / 対処行動 / 看護
Research Abstract

子どもがアトピー性皮膚炎に罹患することによって, 家族がどのような影響を受けるのか, そのプロセスと構造を明らかにし, その影響に対して家族, 特に両親がどのように対処しているのかを把握することを目的とし, アトピー性皮膚炎の子どもをもつ両親とその子どもを対象に, インタビュー調査を実施した.
その結果, 子どものアトピー性皮膚炎は, 両親, 特に母親の睡眠に影響を与えていた. 痒みによる夜間の睡眠障害は, 子どもの年齢にかかわらず生じていた. また, 情報収集をおこなったり, 民間療法をおこなったりすることによる経済的な影響も生じていた. その他, 両親は兄弟への影響も懸念していた. さらに, 母親が仕事をしている場合, 子どものケアのために職場復帰への時期を考慮するなど母親のライフスタイルにも影響していた.
子どもがアトピー性皮膚炎であることによる影響に対し, 主に対処行動をおこなっていたのは母親であった, 母親は, 医師の指示がなくても, 環境整備をおこない, アレルゲンを隔離するために環境をかえるという対処もおこなっていた. 子どもの皮膚のケアも母親が中心となっておこなっていた. 父親が中心となっておこなっていたのは, 情報収集であった. アトピー性皮膚炎のことを気にかけて, 同僚から清報収集をしたり, 本を購入したりしていた. そして, 母親とともにそれらの情報を共有し, 治療法を模索していた.
本研究により, アトピー性皮膚炎であることによる家族への影響とその対処行動の概要については明らかになったものの, それらの構造とプロセスについては分かっておらず, また, 理論的飽和にも至っていない. そのため, 今後もデータ収集をおこない, 分析を続ける必要がある.

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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