2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791703
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
水津 朋子 高知女子大学, 看護学部, 助手 (70405538)
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Keywords | 脳卒中患者 / 移行 / ケアプロトコール / エンパワーメント / 在宅看護支援モデル |
Research Abstract |
本研究は、病院から在宅療養に移行する脳卒中患者とその家族が、退院後在宅療養を営む上で予測される生活上の問題に対する対処や問題を主体的に解決できるように、患者とその家族にエンパワーメントすることを重視したケアプロトコールに基づいた看護介入を行い、その効果の評価し、さらにその結果からケアプロトコールを修正し、在宅看護支援モデルを開発することを目的としている。 平成18年度は、以下の内容を実施した。 平成18年度診療報酬改訂でのリハビリテーションに係る変更として、算定日数の上限が設定された。それにより回復期リハビリテーション病棟に入院している脳卒中患者の入院期間の短縮が予測されることから、先行研究で用いたケアプロトコールの介入時期やタイミング、内容の見直しを行った。また退院支援にまつわる文献検討を行った結果、脳卒中患者の退院援助を目的とした既存の看護研究では事例研究のものが多かったが、平成18年度はこれらに加え、退院援助に携わる看護師を対象にし、退院プロセスや看護師の退院援助を明らかにすることを目的とした研究が報告されている。これらの研究報告や研究協力施設での看護実践、またプログラム開発に関連する研究を参考に、再度ケアプロトコールの見直しを行い、本研究で用いるケアプロトコール原案を作成した。また、研究の実施にあたり、高知女子大学看護研究倫理審査委員会の審査を受け承認を得た。 平成19年度は、研究協力施設への研究依頼を行い、倫理審査を受ける。施設からの承諾が得られた後、ケアプロトコール原案に基づいた看護介入の実施に関する調整を研究協力施設と行う。調整内容に基づき、研究参加者への看護介入とインタビューを実施し、分析を進めながらケアプロトコールを修正、脳卒中患者とその家族への在宅看護支援モデルを開発していく予定である。
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