2007 Fiscal Year Annual Research Report
ひとり親家庭における親のワークライフバランスと子育て・親支援プログラムの開発
Project/Area Number |
18791707
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
水野 千奈津 Teikyo University, 医療技術学部, 講師 (70363794)
|
Keywords | ひとり親家庭 / ワークライフバランス / 子育て支援 |
Research Abstract |
本年度の研究の目的は、国内におけるひとり親家庭の親の就労状況とそれが生活に与えている影響について明らかにすることであった。研究対象者は日本国内の20歳未満の子を養育するひとり親家庭の親と推測される世帯とし、対象の就労状況及び身体、生活状況について、子育ての実態や子育て支援に対するニーズを情報収集することでひとり親世帯の親の実態を把握した。特にワークライフバランスに関与する役割葛藤のうち、どのような要因が生活の基盤となる家族役割が果たすべく家族機能の柔軟性に影響を及ぼすのかに着目した。一般家庭と比較しひとり親家庭では「時間」及び「各自の行動」「心身のストリス反応」が仕事から家庭に葛藤が生じていることが明らかになった。これは、一般家庭よりも多重役割を持つために発生するというと特徴を裏付けることができる。特にひとり親家庭の親は、「時間」葛藤や両役割が求める行動の違いから発生する「行動」葛藤よりも、1つの役割から発生するスリレスが相互にもう1つの役割に影響するという葛藤に着目する必要があると示唆された。これらの葛藤を打開するためには、家族機能の柔軟性が示す「サポート機能」であることが本年度の調査にて示された。よって、次年度は年度計画に従うとともに、特に対象者ニーズに見合う「ソーシャルサポートシステム」を中心に検討していく。
|
Research Products
(1 results)