2008 Fiscal Year Annual Research Report
ひとり親家庭における親のワークライフバランスと子育て・親支援プログラムの開発
Project/Area Number |
18791707
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
水野 千奈津 Tokyo Health Care University, 医療保健学部, 講師 (70363794)
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Keywords | ひとり親家庭 / ワークライフバランス / 子育て支援 |
Research Abstract |
本年度は, ひとり親におけるワークライフバランスと子育てプログラム開発を行うことであった. 平成18年度及び19年度の研究成果に基づき, ひとり親家庭におけるワークライフバランスと子育て親支援プログラムの思案を作成し, ひとり親家庭における政策及び支援に携わっている専門家の意見を集約し修正していった. 具体的には, ひとり親家庭に対する施策の1つである相談事業及びその運用面の状と課題をふまえた試案をもとに, 聞き取り調査を実施した. 聞き取り調査は, ひとり親家庭に携わる保健所、保健センターに就労する保健師6名、母子自立支援員7名に実施した. 国内7箇所(北海道, 北陸, 関東, 東海, 関西, 中国, 九州)のブロックごとに1時間から1時間30分の半構成式質問法による面接調査とした検討課題として「適時且つ的確な相談事業のサービスが得られにくい実態に対する調整」, 「予算・人員削減に起因するサービスカの増強」「さらなる対象者ニーズの把握と対応へのパワーメントの必要性」が抽出された. 試案を検討及び開発する上で, 実施者自身がわが国の現状を踏まえたひとり親家庭支援の考え方や方法論の構築を踏まえる必要があることが明らかになった. さらに支援に対する多角的な視点をもったコーディネート能力への促進に対する支援を踏まえたプログラム開発が重要かつ急務であることが明らかとなった. 特に本プログラムは昨今における日本の現状から個々の対象者ニーズに沿う事業展開となりにくい側面があるため、ひとり親に対する支援の位置づけと質の検証を随時実施することでより対象者が健康で安心して生活できる一助になると期待されることと思われる.
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Research Products
(1 results)