2006 Fiscal Year Annual Research Report
対応困難を生じている介護支援専門員に対する支援技術の構築
Project/Area Number |
18791738
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
斉藤 智子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助手 (00300096)
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Keywords | ケアマネジメント / 介護支援専門員 / 対応困難 / 支援技術 |
Research Abstract |
本研究は、介護保険制度下において対応困難を生じている介護専門員に対し、保健師が行った支援内容・方法及び介護支援専門員が効果的であったと認識した支援内容の分析から、対応困難を生じている介護支援専門員に対する効果的な支援技術の構築を目的としている。平成18年度は、介護支援専門員の行うケアマネジメントに対し支援を行った実績を持つ保健師に対するインタビュー調査及び介護支援専門員が受けた効果的な支援内容に関する調査を実施した。これまでの分析から、保健師は介護支援専門への支援として、介護支援専門員、利用者・家族、関係者などにさまざまな対象に向けた働きかけを行っており、その働きかけの手段として、「必要性を示す」、「方法を示す」、「話し合う」、「一緒にする」、「説明する」、「同意する」など、様々な手段を用いていた。保健師は支援を実施するにあたり、緊急かつ的確な対応が必要な場合には、介護支援専門員の対応能力や今までの経験などを考慮し、介護支援専門員の動き方を明確に示す、介護支援専門員が情報を整理できていない場合や問題の原因に気づいていない場合には、介護支援専門員が自ら現状を認識し、整理できるように保健師と介護支援専門員とで共に考えるなどの手段をとっていた。保健師は介護支援専門員の対応困難の状況、介護支援専門員の背景、利用者・家族の状況などの判断内容を活用しながら、支援の手段も選択していると考えられた。 また、介護支援専門員が効果的であったと認識した支援は、「一緒に利用者家族に関わる」や「利用者・家族への関わりの方法について具体的なアドバイスを受ける」、「関係者を集めた話し合いの場を作る」などが効果的な支援として抽出された。今後、これらのデータについての分析を継続し介護支援専門員への効果的な支援に関する活動指標を作成し、その活用可能性についての検証を行う予定である。
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