2007 Fiscal Year Annual Research Report
老人福祉センター利用者に対する認知症予防のための早期介入プログラムの実施と評価
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18791739
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
細川 淳子 Ishikawa Prefectural Nursing University, 看護学部, 講師 (70324085)
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Keywords | 認知症 / 予防 / 介入プログラム / 評価 |
Research Abstract |
本研究は,地域で生活しながら老人福祉センターを利用している高齢者に,地域住民ボランティアが中心となって認知症予防のための早期介入プログラム(以下,認知症予防活動)を実施し,その評価を行い,効果的なプログラムを検証することを目的とした。 対象は,老人福祉センター利用者のうち,認知症予防活動に参加の承諾が得られ,活動に半数以上出席した14名である。介入方法は,「きらめき会」と名付けた認知症予防活動を月に2回の頻度で5ヶ月間(10回)実施した。きらめき会の企画および立案は,研究者とボランティア(メンバー5名)で行い,実施時には行政スタッフも加わった。このプログラムを立案するにあたり,前年度は身体障害者の会において地域住民ボランティアと認知症予防活動を行い,今年度その成果を報告した。評価方法は,認知機能((1)1分間動物名想起テスト(2)MMSE)とQOL評価((1)PGCモラール)を活動前後で測定した。データ分析は,対応のあるt検定をSPSSで行った。 結果,1分間動物名想起テストの活動前平均:9.8±3.5(個)→活動後平均:12.5±4.2(個)であった。対応のあるt検定において有意水準5%で有意差が認められた。MMSE得点の活動前平均24.4±3.3(点)→活動後平均:26.8±2.6(点)であった。対応のあるt検定において有意水準1%で有意差が認められた。PGCモラールの活動前平均11.4±3.3(点)→活動後平均13.1±2.0(点)であった。対応のあるt検定において有意水準5%で有意差が認められた。 今後は,本研究をもとに地域で暮らす高齢者のための専門職と地域住民による認知症予防の実践モデルの構築をめざしたい。
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