2007 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病予防を目的とした個別的継続運動・栄養プログラムの経年的な効果評価研究
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18791746
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
桑原 ゆみ Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 講師 (80295914)
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Keywords | 看護学 / 生活習慣病予防 / 介入研究 / 変化理論 / 運動 / 栄養 / トランスセオレティカルモデル / 特定保健指導 |
Research Abstract |
本年度は、助成2年目の研究として、(1)個別的継続運動・栄養プログラム参加者の効果評価研究と(2)非参加者のベースラインから1年後のデータ収集を行った。先に承認された北海道医療大学研究科倫理委員会の承認内容に沿い、倫理的配慮に留意しつつ研究を実施した。 研究(1)について:1自治体で実施している個別的継続運動・栄養プログラム2006度参加者48人の1年後データを収集するのと平行し、2007年度参加者36人のベースラインデータ、参加3か月後、6か月後のデータを面接および郵送法にて収集した。データ項目は、属性、生活習慣に関する項目、健診結果に関する項目、身体活動の変化ステージとトランスセオレティカル・モデル(TTM)の構成概念およびSF-36とした。ベースラインデータと参加3か月後のデータの2時点データ収集が完了した54人のデータを用いて統計的に分析した結果、身体活動の変化ステージは、維持もしくは上昇していた。また、食生活に関する項目では、塩分、間食および1日の総摂取カロリーが3か月後に有意に減少しており、体力測定の項目では、握力(左右)、上体起こし、長位前屈の結果が3か月後に有意に向上していた。腹囲およびBMIが、3か月後に有意に減少し、血液データの項目では、総コレステロール値、中性脂肪値が有意に改善していた。これらの結果から、プログラム参加者は参加時よりも3か月後に食生活や身体活動の変化ステージが改善し、体力および血液データの改善がみられ、プログラム実施3か月後におけるプログラムの有効性が示唆された。 研究(2)について:非参加者群として、同自治体の基本健康診査受診者を対象に、研究(1)と同様のデータ項目について、調査用紙を郵送し健診受診時に回収する方法で調査した。342人(うち2006年度と2007年度の2時点のデータ収集が可能であったのは266人)から同意の下にデータ収集し、データベースを作成した。
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Research Products
(2 results)