2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス・アクセス・ネットワーク・アーキテクチャの研究
Project/Area Number |
18800012
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中尾 彰宏 東京大学, 大学院情報学環, 助教授 (60401238)
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Keywords | オーバーレイネットワーク / テストベッド / ユビキタスネットワーク / ネットワークアーキテクチャ / ネットワークサービス / 分散システム / アクセスネットワーク / インターネット高度化 |
Research Abstract |
本研究の全体構想は、様々なユビキタス・コンピューティング・デバイスから、複数の無線・有線方式など多様なアクセス手法で、シームレスかつ可用性が高く、そして、多様なインターネットアクセスを可能にするための、いわば、「いつでも」「どこからでも」「思い通りの経路で」、インターネットへのアクセスを可能にするための、「ユビキタス・アクセス・ネットワーク・アーキテクチャ」を目的とする。 その中で、本研究課題では、近年、次世代のインターネット・アーキテクチャの実証実験場として注目を浴びている、「オーバーレイ・ネットワーク」という、インターネット上にさらに仮想的なネットワークを構築する斬新な手法を用いて、ユビキタス・アクセス・ネットワーク・アーキテクチャのプロトタイプを構築し、実証実験を行うことを目的とする。 本研究の今年度の実績としては、ユビキタス・アクセス・ネットワーク・アーキテクチャの実証実験を行うためのオーバーレイネットワークテストベッドを国内の主要ネットワーク上に構築することを目指し、JGN IIおよびSINETを用いて50台程度からなるオーバーレイテストベッドの構築を行った。この国内オーバーレイネットワークテストベッドは、(1)クローズドなテストベッドと異なり、大規模でかつ地理的に分散している、(2)一般ユーザーがインターネットから実験的なネットワークサービスにアクセス可能である、という利点を持つ。この利点は、ネットワークプロトコルやネットワークサービスにおけるイノベーションを産業・市民社会へシームレスに展開できる基盤技術としての意義を持ち、新規ネットワークビジネスの参入のコストの低減をも可能にする。 本研究では、主に、このオーバーレイネットワークテストベッドの管理ソフトウェアの研究開発、および、ユビキタスアクセスのアーキテクチャのデザイン、および、このオーバーレイネットワークヘアクセスするためのトンネリング方式の研究開発を遂行した。
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