2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18800063
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
神田 智子 Osaka Institute of Technology, 情報科学部, 准教授 (80434786)
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Keywords | アバタ / 表情 / 擬人化キャラクタ / 文化差 / 異文化コミュニケーション / CSCW / 国際研究者交流 / 多国籍 |
Research Abstract |
近年のネットワークコミュニケーションでは感情表現のためにアバタがよく利用されるが,これらのアバタの顔や表情の意味は,特に断らなくても任意の利用者間で普遍的に共有されるものという暗黙的な前提の下で使用されている.しかし,研究代表者の先行研究では,日本人がデザインしたアバタの表情解釈には文化差が存在し,人間の表情解釈の文化差に関する知見(イングループ・アドバンテージ)がアバタ解釈にも当てはまることが示唆された.本研究では,日本人以外のデザイナによるアバタデザインの解釈実験を行い,アバタ表情解釈の文化差のさらなる実証的検証を目的としている.平成18年度は欧米4カ国のアバタデザインの準備や実験用サーバなどの実験設備を整えた.平成19年度は,国内外の実験協力者を訪問して被験者を募集し,実験用アプリケーションを開発し,2007年9月から12月(第1次),2008年2月から3月(第2次)に渡ってWeb上で実験を行った.第1次実験において927名,第2次において469名の被験者を得ることができた,その結果,欧米デザイナによるアバタ表情解釈では日本人の解釈一致率が他国の被験者より低い傾向にあることが観察された.特に解釈のばらつきの大きな表情では日本人の解釈一致率が最も低い傾向にあるととがわかった.しかし,イングループ・アドバンテージを示す明確かつ有意な解釈差を得ることはできなかった.平成19年4月に平成18年度のアバタ解釈の研究成果を雑誌論文として発表し,平成20年1月に国際ワークショップにて欧米デザイナによるアバタ解釈の文化差実験の結果を発表した.今後も上記のWeb実験を続行し,より多くの被験者の回答を収集して文化差分析を続けていく予定である.また,本研究を遂行するに当たって,アジア5カ国および欧米5カ国の研究協力者と,擬人化エージェントの見かけや振舞いの文化的妥当性に関する研究ネットワークを構築することができた.今後も文化差研究を共同実施していくとともに,当該分野で国際ワークショップを共同開催するなど,研究活動を広げていく予定である.
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Culturaly-Situated Pictogram Retrieval2007
Author(s)
Cho, H., Ishida, T., Yamashita, N., Inaba, R., Mori, Y., and Koda, T.
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Journal Title
Intercultural Collaboration I.Lecture Notes in Computer Science 4568
Pages: 221-235
Peer Reviewed
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