2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本人英語学習者の読解のつまずきの原因:コンポーネント・モデルの観点から
Project/Area Number |
18820024
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
清水 真紀 高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (60433637)
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Keywords | 英吾 / 文章読解 / 第二言語習得論 |
Research Abstract |
本年度は、日本人英語学習者の読解モデル構築に向けて、コンポーネント・モデルに関する文献調査を行い、また大学生を対象に第二言語リーディングテストを実施し、その分析を行った。 (1)文献調査について これまでの読解研究においてコンポーネントはどのように定義され、そしてどのようなコンポーネントが対象とされてきたかについて調べるため、国内外の文献・雑誌論文の精査を行った。その結果、これまで多くの研究において、語彙知識、文法知識、単語認知、音韻処理、正書法処理、統語処理、背景知識がコンポーネントとして同定されていることが明らかになった。本研究では、特に言語に関するものに限定し(背景知識を除く)、2年度目に実施する調査に向けてこれらコンポーネントの絞込みを行った。あわせて、各コンポーネントの測度(テスト)についても検討を行った。 本研究は、日本人英語学習者の言語処理と各コンポーネントとの関係について調べることを目的とするものであり、言語処理として音読を想定するものであるため、上記と並行して音読に関する先行研究の検討も行った。 なお、これら調査にあたっては、米国カリフォルニア大学訪問および第20回米国言語研究所の年次大会に出席するなどして資料収集を行った。 (2)第二言語リーディングテストについて 先行研究からの連続性も考慮し、第二言語リーディングテストと音読との関係、また第二言語リーディングテストと各コンポーネントとの関係についても本研究で明らかにしたいと考えていることから、その予備調査として、従来しばしば用いられてきた英語実用英語技能検定(英検)を大学生182人に実施した。その結果、テストの難易度は適切であると判断されるものの、一方で、15〜20項目のテストでは十分な信頼性が得られず再検討の余地があることが示された。 現在、英検以外のテストも視野に入れて検討を進めている段階である。
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[Journal Article] Relationships Between Cue Types in Recall Tests and L2 Reading2007
Author(s)
Ushiro, Y., Hijikata, Y., Shimizu, M., Nakagawa, C., Koga, T., Ohno, M., Umehara,C.
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Journal Title