2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18830020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玄 大松 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (70431830)
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Keywords | 政治学 / 国際政治 / 領土問題 / ナショナリズム / 内容分析 / 独島 / 竹島 / 相互イメージ |
Research Abstract |
戦後日韓の新聞ジャーナリズムにおける「独島・竹島問題」報道を比較する本研究は、平成19年度まで2年にわたる計画をたてている。平成18年度は、主に韓国の新聞記事のデータの収集、戦後行われた日本のイメージに関する世論調査データの収集、韓国の政策決定者、外交官、ジャーナリストなどとインタビューをするなど、日本側のデータとの比較分析のための準備作業を進めてきた。 まず、韓国の『朝鮮日報』と『東亜日報』の1945年から2005年までの記事を、見出しに独島が出る記事と本文に独島が出る記事とに分けて収集した。データベース化されているデジタル・データは、Chasen, KeyGraph, Content Analyzerなどのソフトを使い、形態素分析、キーワード分析などを施し、どのような語彙が、どれくらいの頻度に登場するかなどを分析しながら、コーディング作業も並行してきた。また、デジタル化していない1945年から1989年までの記事に関しては、デジタル化する作業を進めている。このように収集したデータは、内容分析法によって、記事全体を単位とし、記事の類型、論調、性向、価値強調の方向性などを分析した。 日本のイメージに関する世論調査データはSPSSなどの統計パッケージを使い、多様な分析を試みている。これまでの研究成果はまだ韓国だけのものなので発表できるまでの成果はないが、19年度に日本の方のデータの収集と分析が終われば、それとの比較分析に基づき、研究成果を公表する予定でいる。
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