2006 Fiscal Year Annual Research Report
市民性教育を通じた中学校改革のエスノグラフィー研究
Project/Area Number |
18830038
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
若槻 健 大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (40421276)
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Keywords | 教育学 / 社会学 / 市民性教育 |
Research Abstract |
本研究は、市民性教育のエージェントとして学校を改革していくための理論モデル構築研究である。そのために、市民性教育を通じて学校改革に取り組むある公立中学校のエスノグラフィーを行い、それを通じて、1)学校改革のダイナミックなプロセスを、授業改革、教師の同僚性、地域連携等多面的な視角から把握し(=学校改革のエスノグラフィー)、同時に、2)市民性教育の学習モデルを構築する(=市民性教育のカリキュラム開発と理論的整理)。それらを通じて、3)市民性教育のエージェントとして学校を改革していくためのモデル構築を目指す(=市民性教育を通じた学校改革モデル1の構築)。 本年度は上記の課題を達成するために、A.フィールドのデータ収集と分析、B.文献収集と精読、C.国内における市民性教育実践校の視察および研究者との交流を行った。Aについては、調査対象校の歴史調査、授業観察及び教師へのインタビューを行った。特に、調査地の中学校区の地域教育協議会や研究授業には定期的に参加し、学校改革のプロセスを記録した。調査工が、いかにして学校改革を進めているのか、そのアウトラインを把握することができた。Bについては、国内外の市民性教育、学校改革に関する論文を収集し、精読することで、研究の理論的枠組みの精緻化を図った。特に多様性を保障する市民性教育について考察した。Cについてはシティズンシップ教育推進ネット主催のシンポジウムにおいて国内外の研究者との交流を図るとともに、国内のサービス・ラーニング・センターを視察し知見を深めた。 研究の成果は、特にBについて行い、日本カリキュラム学会、日本心理学会での発表、別紙の通り論文を発表した。
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