2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18830044
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐藤 仁 広島大学, 大学院教育学研究科, 助手 (30432701)
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Keywords | 教育学 / 教員養成 / アメリカ / アクレディテーション |
Research Abstract |
本年度は、米国教員養成機関のアクレディテーションに関し、その特徴をアクレディテーション団体の取り組みの実態に着目しながら解明することを試みた。具体的な方法として、二つのアクレディテーション団体(National Council for Accreditation of Teacher EducationおよびTeacher Education Accreditation Council)への訪問調査を実施し、代表へのインタビューを実施するとともに、関連資料の収集を行った。そして、以下の点などが明らかになった。 1、NCATEのアクレディテーションでは、アウトカムの基準を明確にすることによつて、プロセスの多様性を尊重しながら、アウトカムで質の標準化を測ろうとしていること。 2、TEACのアクレディテーションでは、学術監査(academic audit)の手法に則り、それぞれの機関の理念や主張に沿ったアウトカムの提示を求めており、多様性への配慮に力点が置かれていること。 さらに、来年度の課題へのステップとして、アクレディテーションを受けた教員養成機関の実態を調査した。具体的には、NCATEのアクレディテーションを受けたニューヨーク市立大学ハンター校およびTEACのアクレディテーションを受けたニューヨーク大学への訪問調査を実施し、アクレディテーション担当者へのインタビューおよび自己評価報告書や関連資料の収集を行った。 来年度は、本年度の研究成果を学会等で発表し、論文を執筆するとともに、教員養成機関のアクレディテーションに対する取り組みの実態を訪問調査などの実証的な手法を用いて詳細に検討していく予定である。
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