2006 Fiscal Year Annual Research Report
政治意識のダイナミクスの検討と新しいマクロ政策意識指標の提案
Project/Area Number |
18830048
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
中村 悦大 愛媛大学, 法文学部, 講師 (10432783)
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Keywords | 政治学 / 政策意識 / 時系列分析 |
Research Abstract |
本年度は(1)データベースの作成、(2)既存データへの時系列モデルの応用と指標作成を中心に研究を行った。(1)のデータベース作成については、読売新聞社による内閣・政党支持率調査など、現在入力途中のデータが存在するため、まずその完成を目指し、アルバイトを雇用し入力を進めた。現在までに内閣支持率に関しては完成したが、政党支持率に関しては未完成であり、データの入力を進めている。また、購入できる資料を購入し、さらに政治意識調査の先達である諸先生に、過去の資料に関する所蔵等を聞き取りした。 (2)の既存データへの時系列の適用に関しては、補助の申請から決定までの間に、2006年度日本選挙学会において「五十五年体制以降の自民党支持率、内閣支持率、経済評価-首相の大統領化?-」という報告を行い、現在、論文としてまとめている。指標作成に関しては検討を行っているが、補助期間が5ヶ月間と短かったという事もあり、まだ成果は発表できていない。 最後に、本年度の研究予定には無かったが、有権者の政策意識変動とそれに対応する政治変動を考察するという本研究構想のうち、当初予定と順番が前後したが、有権者意識の変化と政治変動に関して、シミュレーションによる検討を行う機会が得られ、それをWaseda University 21st-Century COE-GLOPE will hold its 3rd international conference in Amsterdam, New Directions in Political Economic Experiments in Behavioral Researchおいて"A Simulation Study on the Japanese SNTV and Strategies of Opposition Parties."として、協力関係にある研究者とともに報告した。
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