2006 Fiscal Year Annual Research Report
気象センサーネットワークを用いた地球水循環データ統融合技術の開発
Project/Area Number |
18860022
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
谷口 健司 東京大学, 大学院工学系研究科, 助手 (20422321)
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Keywords | 水循環 / 気象学 / 自然現象観測・予測 / センサーネットワーク / データ統融合 |
Research Abstract |
本研究では,フィールドサーバと呼ばれる気象観測ロボットを用い,気象観測・水循環環境監視のためのセンサーネットワーク構築に向けて,フィールドサーバの観測機能向上に取り組む.また,センサーネットワークによる現地観測データと衛星観測データ,気象モデル出力などの地球水循環データとの統合的解析手法・情報融合技術の開発に取り組む. 平成18年度においては,センサーネットワーク構築に用いるフィールドサーバの初期設定および観測機器の増設に取り組む計画であった.当初計画で使用を予定したフィールドサーバIIでは観測機器拡張用のポート数が充分ではなく,より多くの空ポートを有する新型フィールドサーバIVを使用することとした.本観測機器は,研究活動中に開発が進められていたため,最終的な納入が平成19年3月となり十分な動作確認ができなかった.また,観測機器の増設に関しても同様の理由で当該年度中に実施することができなかった. 本研究で構築する試験用センサーネットワークでは商用電源が使用できない地域でのフィールドサーバの利用を仮定し,太陽電池を活用したフィールドサーバ運用にも取り組むよていである.そのための太陽電池発電システムを準備し,実際のフィールドサーバ運用に向けた通電試験を行った. また,フィールドサーバより取得されるデータ管理に使用されているExtensive Markup Language(XML)データベースを,より本研究に適したものとして改良するため,XMLの特徴を考慮し,データベース改善のための検討を行った. 本研究におけるセンサーネットワーク構築場所に関しての検討も行い,フィールドサーバの観測精度検証を行う必要性から,既存の自動気象観測システムが設置されている東京大学付属農場(東京都西東京市)に試験用のセンサーネットワークを構築することを決定した.
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