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2006 Fiscal Year Annual Research Report

パウダージェットデポジション法によるHA膜の形成とその応用

Research Project

Project/Area Number 18890026
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

野地 美代子  東北大学, 病院, 医員 (70431583)

Keywordsエナメル質 / ハイドロキシアパタイト / パウダージェット / デポジション / インターフェイス
Research Abstract

本研究は,歯の主成分であるハイドロキシアパタイト(以下HA)微粒子を歯質上に高速で吹きつけ,接着材を介することなく直接HA厚膜を形成することで全く新しい歯質-生体材料間インターフェイスを創成し,新たな歯科治療を提案することである.本研究は大きく3つのグループ((1)PJD装置開発(2)HA開発(3)臨床試験,評価)に分けられる.
(現在までに得た研究成果)
(1)PJD装置開発:新たにPJD装置を開発することにより,これまで困難であった2-3μm直径のHA粉の連続定量供給が,安定して可能となった.これは臨床試験を,安定して,安全に行うためには重要な成果である.
(2)HA粉開発:HA粒子の組成を自在に調節し,また,工業生産を想定しそれらHA粒子を連続的に合成する手法(原理は共沈法を応用したもので,反応器は原料溶液が一点で出会うように構成しているのが独創的)を用いて,HA粉を合成した.その後,不活性ガス高温雰囲気中で焼成することにより,結晶性の高い2-3μm粒径のHA粉の合成に成功し,大量生産の可能性を見いだした.
(3)臨床試験,評価:(1),(2)で試作した装置並びに粉体を用いて,歯質上に噴射成膜した.新たに合成したHA粉が,安定して噴射することが可能となり,HA膜の生成も良好で,硬度はHV500程度であることを確認した.さらにSEM並びにTEMによる膜断面の観察を行った結果,均一な断面構造を持つHA粉体が,衝突により一旦数10nmの微粒子に粉砕され,再び再結合して膜形成がされていることが明らかとなった.
またそのHA膜は,人工唾液中で放置してその形態変化を観察した結果,膜表面に新たな膜が堆積している状態が観察され,膜厚は実質,増加することが明らかになった.

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] パウダージェットデポジション法による歯質上へのハイドロキシアパタイト厚膜の形成とその評価2006

    • Author(s)
      野地美代子, 厨川常元, 佐々木啓一
    • Journal Title

      ナノ学会第4回大会講演予稿集 4

      Pages: PS2-98 296

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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