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2006 Fiscal Year Annual Research Report

腎幹細胞特異的マーカーおよびその活性化因子の探索

Research Project

Project/Area Number 18890041
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

前嶋 明人  群馬大学, 医学部, 教務員 (70431707)

Keywords再生医学 / 腎臓再生
Research Abstract

「細胞の分裂速度が非常に遅い」という組織幹細胞に共通した性質を持つ、いわゆるSlow-Cycling Cell (SCC)が腎臓には存在する。我々はこの細胞が障害後の尿細管再生においてごく初期から分裂を開始し、増殖を繰り返して最終的には成熟した尿細管上皮へ分化するという、腎幹細胞的な役割を果たす細胞集団であることを報告した(J Am Soc Nephrol 14:3138-3146,2003)。本研究では、このSCC特異的に発現するマーカーを検討し、腎再生促進因子の探索や治療薬の開発といった腎再生医療のさらなる発展を目指す。まず、その予備実験としてSCCの最適な検出条件を検討した。正常ラットをBrdUで標識(1w)し、一定の観察期間(0〜24w)をおいて腎臓を摘出。その後BrdU染色を行い、SCCの局在とその数の推移を検討した。その結果、BrdUラベル直後と比較し、2wの観察期間をおくとBrdU陽性細胞数(SCC)は約114に減少することが分かった。その後も徐々にではあるがSCC数は減少傾向を示した。ほとんどのSCCは近位尿細管に存在していた。BrdU標識の方法は既報告プロトコール(連日の腹腔内注射)と異なり、浸透圧ポンプを利用した持続投与を行うことにより、より多くの細胞をBrdUで標識することが確認できた。標識期間については長ければ長いほどBrdU陽性細胞数は増加するが、過剰なBrdUの取り込みはアポトーシスを誘導することが知られているため既報告と同様1wとした。観察期間に関しては、少なくとも2wあれば、細胞分裂スピードの速いRapidly-cycling Cellを除外できることが判明した。以上のことから、BrdU標識1w/観察期間2wがSCCを最も効率よく検出する条件と考えられた。今後はこの知見を利用して腎幹細胞特異的マーカーをスクリーニングする予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 腎尿細管再生機序の解明と腎幹細胞の同定2007

    • Author(s)
      前嶋明人
    • Journal Title

      北関東医学会雑誌 57巻1号

      Pages: 147-148

  • [Journal Article] LRCsを起点とした尿細管再生プロセス2007

    • Author(s)
      前嶋明人
    • Journal Title

      医学のあゆみ 220巻6号

      Pages: 491-495

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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