2006 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌の下顎骨浸潤の評価におけるDynamic MRIの診断精度
Project/Area Number |
18890066
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
今泉 晶子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (10431933)
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Keywords | 癌 / 歯学 / 放射線 |
Research Abstract |
口腔癌の下顎骨への浸潤の有無およびその範囲の評価における、Dynamic MRIの診断精度を評価することが本研究の目的である。 そこで、まず、口腔癌の下顎骨浸潤の評価のためにDynamic MRIの撮像方法の最適化を行った。撮像シークエンスおよび撮像プロトコールを検討し、以下の撮像方法を用いることに決定した。MRI装置は1.5Tの装置を用いる。Coilはhead-neck coilを用いる。T1強調、T2強調画像を撮像後に、Dynamic MRIを撮像する。Dynamic MRIの撮像に用いるシークエンスは2D-FLASH(fast low angle shot)で、撮像パラメーターは以下の通りである;TR(repetition time)30.0ms、TE(echo time)4.1ms、flip angle 30°、acquisition 1、matrix 136×256、FOV(field of view)188mm×300mm、スライス数1、スライス厚5mm、スキャン時間4秒、1秒のインターバルをおいて連続75回撮像する。ガドリニウム造影剤(0.2ml/kg)を、3.0ml/sで静脈内に投与する。造影剤投与開始と同時にスキャンを開始する。Dynamic MRI撮像後、通常の造影T1強調画像を撮像する。 Dynamic MRIの撮像方法の最適化では、時間分解能を高くするということに重点を置いたため、1スライスしか撮像できないが、5秒間隔で撮像することが可能になった。 この最適化された撮像方法を用いて、実際に口腔癌患者を対象としてDynamic MRIを撮像し、得られた画像の分析を行っているが、まだ症例が少なく、また、分析の方法についても検討が必要と考えられるので、引き続き、画像データの収集を行い、口腔癌の下顎骨浸潤の評価に適した画像分析方法を検討していくつもりである。
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