2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18890068
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
岩田 隆紀 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60431946)
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Keywords | 歯学 / 再生医学 / シグナル伝達 / 蛋白質 / 糖鎖 |
Research Abstract |
1、発現ベクターの作成およびタンパクの発現・・・エナメリンのみならずエナメルおよび象牙質関連のマトリックスタンパク(アメロジェニン・アメロブラスチン・DSPP・DMP-1)の全長及び部分シークエンスをクローニングし発現ベクターライブラリーを構築した。HEK293細胞を用いて発現させたタンパクをコバルトカラムで精製したところ、HEK293細胞の分泌するプロテアーゼでエナメリン・アメロブラスチン・DMP1らが速やかに分解を受けることが判った。また、DSPのコンドロイチン6硫酸による翻訳後修飾は歯髄細胞株特異的であることも示唆された(Eur J Oral Sci. 115(1):48-56.2007) 2、アメロブラスチンのMMP20による分解・・・エナメリンの切断および機能解析に先立ち、比較的発現量の多かったアメロブラスチンを用いてMMP20による酵素消化を行ったところ、その分解部位は以前に報告されている天然分解産物の断片と一致していた。このことから、アメロブラスチンの切断にMMP20が関与しており、両タンパクの相互作用が適切なエナメル質形成時のタンパク脱却に深く関与していることが示唆された。(J Dent Res.86(2):153-7.2007) 3、DSPPの生成とMMPsによる分解・・・象牙質マトリックスより精製されたDSPPと二つのMMP(MMP-2とMMP-20)を用いて酵素消化を行ったところ、以前に報告されている天然分解産物の断片と一致していた。このことから、DSPPの分解および機能発現にMMPsが深く関与していることが示唆された。(J Biol Chem.281(50):38235-43.2006)
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