2007 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌特異的なmicroRNAの発現profileと標的遺伝子の決定
Project/Area Number |
18890133
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
本山 一夫 Kyushu University, 大学病院, 医員 (20432932)
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Keywords | 大腸癌 / microRNA |
Research Abstract |
当院で手術施行した大腸癌臨床検体4例の腫瘍部と非腫瘍部からISOGEN(ニッポンジーン社)によりtotal RNAを抽出しmicroRNA microarray(Agilent Technologies社)を用いて、大腸癌組織と大腸正常組織におけるmicroRNAの発現プロファイルを作成した。両者の発現プロファイルを比較し、大腸癌特異的に高発現するmiRNA(21個)を同定した。21個の中で選択した6個(miR-31、miR-183、miR-18a、miR-17-5p、miR-20a、miR-92)についてはリアルタイムRCRシステム(Applied Biosystems社)とTaqMan MicroRNA Assays(Applied Biosystems社)を用いて計測し、約69症例の大腸正常組織と比較して大腸癌組織で高発現していることを確認した。また、大腸癌特異的に低発現しているとされるmicroRNA(miR-143、miR-145)を計測し、文献どおりの傾向があることを確認した。前述した6個のmicfoRNAは大腸癌組織において高発現していることから、大腸癌の発癌・進展において重要な役割を果たしていることが示唆された。6個のmicroRNAの中で、miR-18a高発現群は低発現群と比較して予後不良となる傾向があること見出した。今後、miR-18aを大腸癌患者において予後予測マーカーとして使用できる可能性が示唆された。
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