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2006 Fiscal Year Annual Research Report

頭頚部癌におけるアンジオテンシンIIの機能解析とそのブロッカーによる抗腫瘍効果

Research Project

Project/Area Number 18890156
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

石黒 由香利  横浜市立大学, 医学研究科, 博士研究員 (00423830)

Keywords頭頸部癌 / 分子標的治療 / アンジオテンシンII
Research Abstract

頭頸部癌において局所レニン-アンジオテンシン(RAS)系が存在するかどうかを検討するために、頭頸部扁平上皮癌細胞株17種について、アンジオテンシンIIのレセプターであるAT1Rの発現をウエスタンブロッティングで検討した。その結果、すべての細胞株においてAT1Rの発現がみられ、局所RASの存在が示唆された。次に、頭頸部癌においてアンジオテンシンIIが増殖因子になりうるかどうかを検討するため、17種の頭頸部扁平上皮癌細胞株をアンジオテンシンII存在下で培養し細胞増殖能を測定した。その結果、すべての細胞株においてアンジオテンシンIIによる細胞増殖促進効果がみられたため、頭頸部癌には局所RASが存在し、腫瘍細胞の増殖に関与している可能性が示唆された。
また、アンジオテンシンIIのレセプターブロッカーによる腫瘍増殖抑制効果を検討するため、頭頸部癌細胞株であるHSC-3にアンジオテンシンIIレセプターブロッカー存在下で培養し、細胞数を測定したところ、アンジオテンシンIIレセプターブロッカーはアンジオテンシンIIによる増殖能を有意に抑制することが判った。さらにその時のタンパクを抽出し、ウエスタンブロッティングでMAPKのリン酸化を検出したところ、アンジオテンシンIIによりリン酸化されたMAPKはアンジオテンシンIIレセプターブロッカーによりリン酸化が抑制された。
以上のことより、頭頸部癌には局所RASが存在し、アンジオテンシンIIレセプターブロッカーによる抗腫瘍効果が期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Regulation of prostate cancer cell growth and PSA expression by angiotensin II receptor blocker with peroxisome proliferator-activated receptor gamma ligand like action.2007

    • Author(s)
      Ishiguro H
    • Journal Title

      Prostate (in press)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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