2006 Fiscal Year Annual Research Report
オプチニューリン遺伝子発現調節と緑内障発症における機能的役割の解析
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18890164
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
池田 陽子 京都府立医科大学, 附属病院, 専攻医 (00433243)
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Keywords | 緑内障 / 発現制御 / 蛋白質 / 遺伝子 / 細胞組織 / 開放隅角緑内障 / リポポリサッカライド / オプチニューリン |
Research Abstract |
正常対照群と緑内障患者群との間で、オプチニューリン(OPTN)発現量の差異がみられるかどうかを、白内障手術の際に得られる水晶体前嚢を用いて検討した。水晶体前嚢からTotal RNAを抽出、逆転写反応を経てReal-timePCR法を用いてOPTN遺伝子の発現量を定量した。現在までに両群それぞれ30名以上のサンプルを得て解析したが、個体差が大きく現在のところ、両群間で有意な差異はみられていない。 抗OPTN抗体を用いて緑内障手術時に得られた線維柱帯組織におけるOPTN発現を免疫組織染色により検討した。OPTNタンパクは線維柱帯組織にびまん性に発現しており、マスト細胞やマクロファージとの明らかなco-localizationを示すことはできなかった。ただし、抗OPTN抗体がウサギ由来のポリクロナール抗体であり、組織染色の特異性は定かではない。今後、モノクロナールOPTN抗体が入手可能になった時点で、再度検討する。また、OPTN分子の機能解析に必要な齧歯類のモデル作成に取り組み、安定した眼圧測定法の確立を行った。また動物モデルからの細胞培養を施行しOPTN遺伝子の過剰発現・ノックダウン実験の準備を行った。さらにリコンビナントOPTNの発現・精製条件を検討しており、平成19年度にin vitro実験および動物実験に使用できるものと考えられる。また培養ヒトマスト細胞を用いてOPTN発現誘導に最適のリポポリサッカライド(LPS)刺激条件の検討を行い、LPS量及びOPTN発現の経時的変化に関して検討を加えた。
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Research Products
(6 results)