2006 Fiscal Year Annual Research Report
HIV患者のアドヒアランスの現状と教育的介入の効果
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18890176
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
塚本 容子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教授 (20405674)
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Keywords | HIV患者 / アドヒアランス |
Research Abstract |
2006年10月から12月に、HIV患者の抗HIV薬のアドヒアランスに関する国内外の文献を収集した。海外の文献は数多く存在し現段階で約30ほど入手することが出来たが、まだ10ほどの研究文献に関しては取り寄せを待っている状況である。また、我が国の研究文献は非常に数が少ないことが判明した。 入手した文献から文献検討を行い、以下が過去の研究結果から得られた知見である。 まず、我が国のHIV患者のアドヒアランスの関する研究は非常に数が少ないため、患者のおかれている現状が理解されていない。アドビアランスを向上するような試みがさまざま実施されているが、それらがどれだけ効果を上げているのかということが評価はされていない。 海外の文献において、アドビアランスの現状、アドビアランスに影響を与えている要因は数多く研究されていた。精神疾患の有無、所得賃金、薬物・アルコールなどの依存の有無、周囲の人へのディスクロージャーの有無、であった。またアドピアランスが保たれない理由に関する研究も多く見られた。多かった理由としては、単なる飲み忘れ、副作用があったため、などが理由として挙げられていた。また、アドビアランスに関してのケースマネジメントプログラム評価などの研究も行われており、今後日本でも行う必要性を認識した。 今回の研究の目的はHIV患者のアドピアランスの現状を明らかにすることである。過去の研究で得られた結果を参考に今後質問用紙を作成するつもりである。
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