2007 Fiscal Year Annual Research Report
HIV患者のアドヒアランスの現状と教育的介入の効果
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18890176
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
塚本 容子 Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 准教授 (20405674)
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Keywords | HIV / アドヒアランス / QOL / 教育 |
Research Abstract |
本年度は、HIV患者における抗HIV薬におけるアドヒアランスの現状をCross-Sectional研究デザインで実施した。アドヒアランスの調査は質問用紙で行うため、まずは質問用紙を作製するための系統的文献検討を行った。その中から米国AID SClinical Trials Group(ACTG)において実際に使用されているアドヒアランス調査のための質問用紙を使用することとした。そのためにこの質問用紙の妥当性・信頼性を検討し、翻訳を行った。妥当性・信頼性に関しては、自己回答式ではあるがウィルス量との関係性は統計学的に有意であることが明らかになった。 こちらの質問用紙を用い、HIV患者のサポート団体、AIDS拠点病院に依頼し、データ収集を行った。現在までに約300の回答を得ているが、できる限り多くの回答を得るため、現在もデータ収集を継続している。以下の結果は、現在までの結果をまとめたものである。 ⇒アドヒアランスが低い(<80%)とウィルス量に相関がみられた。⇒アドヒアランスが高い(>95%)とウィルス量に相関がみられた。⇒上記2つのグループにおける平均的なウィルス量の違いは1.3logであった。⇒内服回数が少なくすむコンヒネーション治療であれば、アドヒアランスは高い。 以上の結果より、アドヒアランスはウィルス量を低く保つために非常に重要であることからが明らかになった。今後データ分析を多面的に行い、アドヒアランスに関連する要因をはじめ多面的にアドヒアランスを分析する。また平成20年度はこれらの結果をもとに、患者への教育案を作成し、実施する予定である。
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