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2006 Fiscal Year Annual Research Report

終末期患者の子どものグリーフケアプログラム開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18890183
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

小島 ひで子  北里大学, 看護学部, 講師 (50433719)

Keywordsグリーフケアプログラム / 終末期患者の子ども / 予期悲嘆 / 看護介入 / あそびでのかかわり
Research Abstract

<目的・方法>
本研究の目的は、終末期患者の子どもの予期悲嘆を、親である患者および家族の関係性の中から見出し、かかわる上での示唆を得ることである。対象者は、ターミナル期患者である親2名、その子どもである幼児期後期および学童期の女子2名である。
方法は、ターミナル期患者である親2名とは、半構成的面接および記述ノートでのかかわりをした。子どもとは、絵画や交換ノートなどあそびを通してかかわった。かかわった場所は、親の入院している病室、外来受診時、および対象者の自宅である。
<結果>
子どもたちは、病名告知や病状説明を受けていなくても、患者である親の症状の変化から生じる日常生活および、親のイメージの変化を敏感に捉え、予期悲嘆の思いを抱いくことが明らかになった。今回は研究期間に制限があるため、対象者の親である患者は、終末期ではなく、ターミナル期であった。しかしその時期から、子どもたちは予期悲嘆を抱き、その思いを日常生活行動の変化として表現していた。また子どもとのかかわりの方法として、発達段階に応じ、絵画や交換ノートを使用したが、子どもの予期悲嘆などの思いを表現する方法として適切であることが示唆された。
つまり、子どもたちは、親のターミナル期早期の段階から、予期悲嘆を抱いており、それに対し、看護者は、子どもの思いを捉え、子どもが安心できる環境を整え、そこで表現した思いを受け止める姿勢でかかわることが重要であった。また、患者である親の状況が子どもの予期悲嘆に大きな影響を与えているため、親の悲嘆ケアをすることが、間接的に子どものケアにつながっていくことが明らかになった。
上記のことを通し、ターミナル期患者の子どもの予期悲嘆を早期の時期から捉え、グリーフケアとしての看護介入を実施することの重要性が認識できた。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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