2006 Fiscal Year Annual Research Report
抗CCP抗体産生ネットワーク解析を基礎にした関節リウマチ発症機構の解明
Project/Area Number |
18890201
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
塚原 聡 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90433995)
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Keywords | ゲノム |
Research Abstract |
RA患者10例、変形関節症(OA)患者10例、大腿骨頚部骨折患者10例の軟骨細胞からmRNAを採取し、マイクロアレイ解析を行った。サブトラクション法を用いて、RA患者由来軟骨組織とOA患者由来軟骨組織の発現mRNAから、referenceとして用いる大腿骨頚部骨折患者の軟骨組織の発現mRNAを差し引いて解析し、標準的な軟骨組織に発現する遺伝子とOA患者に発現する遺伝子とを混合せずに、RA患者の軟骨組織特異的に転写誘導される遺伝子群を包括的にリストアップした。階層型クラスター解析し、破壊を受ける軟骨組織の発現プロファイルを作成した。 当施設で2000年から行っている大規模前向き観察研究IORRA(Institute of Rheumatology RA Cohort)に参加している患者のうち、同意の下に1504名からDNAを収集し、タンパク質中のアルギニン残基をシトルリン残基に変換する酵素であるPADI4をコードする遺伝子、PAD14と疾患重症度との関連について検討した。疾患重症度の指標にはRA機能障害度評価のJapanese version of Health Assessment Questionnaire(JHAQ)を用いた。日本人で最も強い関連を認めている一塩基多型、PADI4_94をTaqMan法でタイピングし、1504名のうち参加者の最も多かった2003年のJHAQデータを用いてリスクアレルTの数を説明変数とする単回帰分析を行った。その結果リスクアレルによる効果を認めなかった(p=0.64)。
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Research Products
(5 results)