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2006 Fiscal Year Annual Research Report

神経栄養遺伝子を導入した骨髄細胞移植によるより安全な治療に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18890221
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

池田 直廉  大阪医科大学, 医学部, 助手 (50434775)

Keywords骨髄間質系細胞 / herpes simplex virus vector / 脳虚血 / 細胞移植 / 遺伝子治療
Research Abstract

高率に骨髄間質系細胞への遺伝子導入が可能なヘルペスウイルスベクターを用いて骨髄間質細胞(MSC)に塩基性繊維芽細胞増殖因子遺伝子(FGF-2)を導入し、これをラットの一過性脳虚血モデルに静脈内投与し、その治療効果について未治療群との比較検討を行っている。当初は脳内移植実験でも用いていたwistar ratを用いて中大脳動脈閉塞モデルを作成し、同種より採取したMSCに遺伝子導入を行い同実験を行おうとしていたが、移植細胞を移植後確実に移植細胞をtrace行うためにドナーとして8〜9週令のGFP遺伝子組み換えSD ratを用いるようになったためレシピエントについてもSDratを用いて実験を行なった。骨髄間質細胞は、GFP遺伝子組み替えラットより採取したものを用いることにより、組織標本中でドナー細胞とレシピエント組織との区別が、視覚的に容易になった。このように骨髄間質細胞を経静脈的に移植したラットの脳を摘出し観察したところ、一切片中に約7〜8個、脳全体に換算すると約2.7×10^4個の細胞が到達したことになり、静脈内投与した細胞数の約1%であることが分かった。これは、過去の文献例に類似した結果であった。
これまでの結果、(1)骨髄細胞単独治療群及び(2)FGF-2遺伝子導入骨髄細胞治療群は、対照群と比較し神経症状の改善傾向がみられたが、(1)群と(2)群間に明らかな差は認められなかった。この事から、脳虚血病変に対する骨髄間質細胞とFGF-2強発現骨髄間質細胞の静脈内投与による治療効果の違いには疑問を残す結果となっている。動物種の変更が何らかの影響を及ぼしている可能性、移植細胞準備段階で細胞各々が完全に分離されていない可能性などが考えられる。以前より用いていたwistar ratを用いての再実験を進行中である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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