2019 Fiscal Year Annual Research Report
Design, Synthesis and Application of Novel Chiral Half-Sandwich Rare-Earth Complexes
Project/Area Number |
18F18032
|
Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
侯 召民 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 主任研究員 (10261158)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHOU WEI 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
|
Keywords | 希土類アルキル錯体 / スカンジウム / C-H結合活性化 / 有機金属化学 / 有機合成化学 |
Outline of Annual Research Achievements |
シクロペンタジエニル(Cp)配位子は有機金属化学において、極めて重要な配位子である。キラルCp配位子を一つだけ持つハーフサンドイッチ型金属錯体は、触媒的不斉反応において高いポテンシャルを持つと期待されるが、これまで研究例が限られており、高い不斉誘起に成功した例は非常に少ない。これまでハーフサンドイッチ型希土類錯体が重合反応やC-H結合活性化など様々な反応に特異な活性を示すことを明らかにし、さらにキラルビフェニル骨格を持つCp配位子を有するハーフサンドイッチ型希土類錯体の創製とそれらを用いた不斉C-H付加反応や不斉ヒドロアミノ化などに成功している。本研究では、希土類触媒による不斉合成反応のさらなる発展として、入手容易な原料から多様なキラル配位子を合成し、新しいハーフサンドイッチ型希土類錯体の創製や新規不斉有機合成反応の開発を行った。1、3ジフェニルシクロペンタジエニル配位子を有する希土類触媒を用いてエンイン化合物のヒドロアミノ化反応を行ったところ、中程度のイオン半径を有するイットリウム触媒がもっとも高い不斉収率を示したが、32%eeにとどまった。一方, ペンタメチルシクロペンタジエニル配位子を有するスカンジウム錯体が、2-メチルアニリンのベンジルC-H結合の内部アルキンへの付加反応に対して優れた触媒活性を示すことを見出した。この触媒反応では、アルキルや,メトキシ基、ハロゲン、ヘテロ環などの様々な置換基を有する内部アルキンが適用可能である。さらに、アミノ基を二つ有する基質では、アルキンの当量を制御することにより、モノアルケニル化やジアルケニル化反応を行うことが出来る。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)