2018 Fiscal Year Annual Research Report
Epigenetic and post-transcriptional regulation of nutrient transport
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18F18078
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ISLAM MD Saiful 東京大学, 農学生命科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2018-07-25 – 2020-03-31
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Keywords | イネ / 栄養 / 変異株 / 発現解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
植物の必須金属元素の輸送制御は作物生産や生産物の品質に重要な性質である。また毒物となる金属の輸送は低減させることが重要であり、そのためには輸送の制御機構を明らかにすることが重要である。ISLAM氏はバングラデシュの出身でバングラデシュではヒ素やカドミウムの汚染が問題となっている。本研究は金属輸送や蓄積の制御機構をイネやシロイヌナズナの変異株を用いて解析し、重金属汚染地域での将来の安全な作物生産に資する知見を得ることを目的としている。特に翻訳制御やエピジェネテッィク制御の金属輸送についての関与についての知見を得ることを目標としている。 本年度は研究室で取得してきたシロイヌナズナやイネの栄養輸送や栄養蓄積に変化のある変異株について、培地環境や土壌環境での成長、葉の元素含量、栄養条件に応じた生育などの表現型解析を行った。成長については、植物体の重量や葉の長さなどを測定た。植物サンプルのICP-MSやCNコーダによる分析などを用いて栄養の蓄積変化を分析した。また、栄養条件に応じた根や地上部の生育を観察した。その結果、窒素に対する応答に影響がある変異株を確認し、この系統についての遺伝解析によって原因遺伝子を推測し、その原因遺伝子についての発現解析を行った。また、mRNA sequencingを行うための準備を進め、配列解析を委託よって行い、変異株で起こっている遺伝子の発現変動について解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初は慣れないこともあったものの、すぐに研究室の環境や仕組みに慣れ、変異株の栽培、その生育解析などを予定通りに進めているとともに、原因となる遺伝子の解析についても進めており、順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究を継続し、植物の栄養応答におけるエピジェネテッィク制御について有意義な知見が得られるように進めていきたい。
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Research Products
(1 results)