2020 Fiscal Year Annual Research Report
Applied ecological study on sustainable biological control through flower-attracted natural enemies
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18F18396
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大澤 直哉 京都大学, 農学研究科, 准教授 (10221821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HATT SEVERIN 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2018-11-09 – 2021-03-31
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Keywords | biological control / flower stripe / predator / aromatic plant / insect pest / generalist / ladybird beetle / hoverfly |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の材料として、アジアに広く分布する赤紫蘇とナミテントウを用いて、2つの室内実験と1つの野外実験を実施した。室内実験1)餌と花を両方与えたときの天敵の産卵数に与える影響 ナミテントウ成虫に人工餌だけを与えたもの、2)人工餌と紫蘇の花を与えたもの、3)紫蘇の花のみを与えたものの3つのカテゴリーで比較したとこと、1)人工餌、2)人工餌と紫蘇の花のカテゴリーのナミテントウは、3)紫蘇の花のみを与えたカテゴリーの個体よりも産卵数や産卵の頻度が高くなり、更に1回目の産卵を比べると、2)人工餌と紫蘇の花のカテゴリーのナミテントウは、1)人工餌のみのナミテントウよりも多く産卵することが示された。ナミテントウは1つの生息場所に3日程度滞在することが知られていることから、花と餌が同時に存在するような生息場所では、花は天敵の産卵数を増加する可能性が示された。 2)天敵の羽化初期に与える餌の影響ナミテントウ新成虫羽化後3日間1)人工餌だけを与えたもの、2)紫蘇の花だけを与えたもの、3)絶食させたものの3つのカテゴリーをつくり、3日後90日間十分な餌を与えて、産卵数に違いがあるか否かを調べた。その結果、3つのカテゴリーで産卵数に違いはなく、羽化直後の餌の状態は、テントウムシの産卵数に影響を与えないことが示された。 野外実験 日本における花に誘引される昆虫群集の研究 環境の異なる、京都3カ所(修学院、北白川試験地、理学部付属植物園)、及び岡山県赤磐市(2カ所)、計5カ所で、赤紫蘇(5鉢)及びキャベツの苗(5鉢)を設置し、その付近にマレイズトラップ(高さ1.5m、幅1m、5個)を設置し、赤紫蘇及びキャベツの苗に誘引される昆虫群集の調査を行った。その結果5目180個体の天敵、寄生蜂、花粉媒介者が捕獲され、昆虫群集と環境との関係を、現在解析中である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)