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2018 Fiscal Year Annual Research Report

うつ高齢者における会話量が認知機能に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 18F18413
Research InstitutionNational Center for Geriatrics and Gerontology

Principal Investigator

土井 剛彦  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 室長 (60589026)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) KIM MINJI  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 予防老年学研究部, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2018-10-12 – 2020-03-31
Keywords社会的交流
Outline of Annual Research Achievements

会話を適切に実施するためには聞き取りと発話が適切に行われる必要がある。主観的聴覚障害(聞き取りにくさ)は認知機能低下のリスクの一つであり、聴覚に異常がない高齢者においても、聞き取りの能力と短期記憶との間に強い相関があることが認められた。また、他者との社会的交流において会話は認知機能と強い関連があることが報告されているが、会話や社会的交流の程度を客観的に評価できる指標は未だ開発されていない。さらに、日常生活における会話量が認知機能とどのような関係性を有しているかは明らかになっていない。また、うつ高齢者は社会的交流の機会が減少し、認知機能が低下しやすい状況にあり、認知症のリスクとなることが知られている。そこで、本研究の目的は、日常生活における会話量を客観的に測定し、社会的交流を評価できる指標として測定し、うつ傾向を加味して認知機能との関連を検討することとする。
平成30年度は、対象者への研究の説明を実施し、87名に同意を得ることができた。同意を得た対象者にGeriatric depression scaleスコアを用いてうつ傾向を評価した結果、14名(16%)がうつ症状を有していることが分かった。すべての対象者に対しては、タブレッド型PCによる認知機能検査であるNational Center for Geriatrics and GerontologyーFunctional Assessment Toolを用いて認知機能を評価し、活動量計(Silmee W20)を用いて2週間にわたる会話時間を測定することで、データを得るところまで到達した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

調査の実施や解析の進捗状況を踏まえ、進捗状況としては当初の計画通りおおむね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

今後は、事前調査で得られた会話量と認知機能データを用いて解析を行い横断的関係性について検討することを予定している。事前調査から1年後経過した時点で対象者に周知の連絡および事後調査における参加同意を得て、認知機能検査の実施を進めることで会話量と認知機能との縦断的解析を行い、その関係性を明らかにする予定である。また、それらの成果をまとめ、学会や論文での発表を行う予定である。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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