2018 Fiscal Year Annual Research Report
情感態度と異文化コミュニケーションに関する調査研究
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18F18717
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
盧 濤 広島大学, 社会科学研究科, 教授 (80289652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHANG FENGYUN 広島大学, 社会(科)学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2018-07-25 – 2021-03-31
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Keywords | 態度 / 怒り / 表現 / 中国人留学生 / 異文化接触 / 魯迅 |
Outline of Annual Research Achievements |
①研究協力者及び関連分野の専門家(日本感情心理学会所属)を訪問し、関連分野の研究動向などを把握し、研究助言を求めつつ、研究方法を確定しつつある。 ②関連分野の先行研究(論文、専門書など)を調査し、調査研究可能なテーマを絞り込み、質問紙やインタビュー調査項目の作成に取り込んでいる。 ③主に東京在住の中国人女性留学生に対する予備調査(半構造化インタビュー調査)を行い、問題の所在を確認しつつ、「怒り」を中心概念にした詳細な研究計画を確定している。 ④中国人留学生における「怒り」の生起と表出、表現及び中日異文化コミュニケーションに及ぶ影響という研究内容を確定し、調査に着手している。 ⑤日本文化に愛着をもっていた魯迅が歴史的存在である。その創作活動や翻訳活動は、部分的に異文化としての日本文化との接触から生まれた産物であり、異文化としての日本文化に対する態度の影響が与えられたものと認識される。その翻訳テクストの分析を通して、日本文化、日本語に対する過度ともいえるほどの評価、肯定により、必要以上に日本語の語彙、日本語的表現を中国語の翻訳作品に取り入れたという事実が抉り出されたが、中国における日中翻訳研究のシンポジウムにおいて口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①研究協力者及び関連分野の専門家(日本感情心理学会所属)を訪問し、関連分野の研究動向などを把握し、研究助言を求めつつ、研究方法を確定しつつある。 ②関連分野の先行研究(論文、専門書など)を調査し、調査研究可能なテーマを絞り込み、質問紙やインタビュー調査項目の作成に取り込んでいる。 ③主に東京在住の中国人女性留学生に対する予備調査(半構造化インタビュー調査)を行い、問題の所在を確認しつつ、「怒り」を中心概念にした詳細な研究計画を確定している。 ④中国人留学生における「怒り」の生起と表出、表現及び中日異文化コミュニケーションに及ぶ影響という研究内容を確定し、調査に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
更なる文献調査を行うと同時に、日本感情心理学会大会(6月)に出席したりして学会動向を把握しながら、調査項目の精緻化を図り、調査を実施する。また、調査結果を踏まえ、「怒り」の生起と表出、表現及び影響をテーマとする口頭発表を行い、その研究成果の公開を目指す。
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