2018 Fiscal Year Annual Research Report
Usability and Procedure Learnability of Evidence-based Interactive Clinical Systems
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18F18732
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原 隆浩 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (20294043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SCHULZ RENEE 大阪大学, 情報科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2018-10-12 – 2021-03-31
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Keywords | 臨床システム / ユーザビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、臨床業務フロー・教育における患者の安全性とヘルスケアの質を、解析や既存技術の改善を通じて向上することを目的とした研 究開発を実施する。本研究は、情報通信技術と人間中心設計・ユーザビリティ、学習理論・技術、ビッグデータ解析などの分野横断型の研究であり、電子ヘルスデータ、センサーデータ、高レベルコンテキストデータ、学習行動データなどの多様なデータを扱う。特に、臨床業務・教育において生成・利用された情報を利用して、ヘルスケア業務、技術に基づく学習、技術支援を統合した系統的なアプローチを考案する。考案アプローチでは、臨床業務の効率化と業務エラーの減少のために、看護師が有効かつ効果的と考えるシステムへの要求を考慮する。 本研究の初年度である2018年度は、研究分担者のSCHULZ RENEEが9月から着任したため、半年程度の短期間の研究推進となった。そのため、まずは医療現場の従事者に対するアンケートや共同研究を実施しているノルウェー・アグデル大学等の研究者や専門家との議論を通じて、本研究で開発する技術やシステムの方向性について検討を行った。さらに国内外のイベントに参加し、最近の研究動向や技術動向の調査、および今後連携する可能性のある研究者・技術者・医療従事者との交流・議論を積極的に行った。これらの調査や検討の結果に基づいて、研究のアプローチについて準備的な考案を行い、国際会議等での発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は概ね計画通りに推進できている。特に、連携先のアグデル大学への訪問や関連イベントの参加を通じて、研究推進の環境作りや人脈作りについては順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の2年目にあたる2019年度は、初年度に行った医療現場の従事者に対するアンケート結果等に基づいて、ヘルスケア業務、技術に 基づく学習、技術支援を行うためのプロとシステムの研究開発および実証実験等を進める。年度の前半は、プロトタイプシステムの開発を行い、実験用データを用いた準備実験を行う。さらに、実証実験を行うための本格的なシステム開発を行い、実験により収集したデータの解析等を行う。
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