2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Study on Chinese Modern Writers' Travel in Japan
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18F18784
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高見澤 磨 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70212016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FENG LEI 東京大学, 東洋文化研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2018-11-09 – 2021-03-31
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Keywords | 旅日作家 / 文学館 / 図書館 / 近代 / 文学 / 詩歌 / 魯迅 |
Outline of Annual Research Achievements |
一、分担者FENG,Lei氏の成果;当該年度は、分担者FENG、Lei氏の来日が11月であることを考慮して、基礎文献の収集に力点をおく予定であったが、一定程度実地調査や各種研究集会への参加も行うことができ、また、下記4の成果を公表することができた(日本学術振興会開催のものを除く)。 1、実地調査(文献調査を含む);(1)2018年12月18日 鎌倉文学館、(2)2019年1月10日-12日 名古屋大学(郁達夫関係資料調査)、(3)2019年2月11日-14日 京都大学(中国文学関係資料調査)、(4)2019年2月20日-22日 東北大学(魯迅関係資料調査。また、仙台市内の魯迅関係史跡調査)。 2、報告・講演;(1)2018年12月15日「中国20世紀80年代依頼的革命歴史書写」(中国当代文学研究会、駒澤大学)、(2)2019年3月31日「作為“文学地図”的<藤野先生>」(大成中文学校、東京)。 3、学会・研究会・シンポジウム等参加;(1)2018年11月10日「梁鴻:「廃墟与新生交織的中国農村」(東京大学・大学院・人文社会系研究)、(2)2019年1月21日中国当代文学研究会(駒澤大学。斎藤春彦氏報告)。 4、公刊された業績;(1)「個人化、「現代品質与形式意識-梵范詩歌印象」(『広西文学』2019年第1期、78頁、2019年1月20日)、(2)「在旋渦和倒影処叩問歴史ー<運河活頁>読札」(『草堂』2019年第2期、13-16頁、2019年2月16日)、(3)「等ni写出灯塔」(『詩刊』2019年第2期、49-50頁、2019年2月18日)、(4)「作文“文学地図”的<藤野先生>」(『光明日報』2019年3月29日13面)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要において触れたように、年度途中の11月来日であり、東京大学における文献調査及び研究上の意見交換を当初の目標としていた。しかしながら、本務校用務により一時帰国を行ったものの、東京大学における文献調査のほかに、文学館・図書館への文献調査及び旅日作家の日本における史跡調査に着手することができた。また、2019年度初頭の4月に莫言についての国際シンポジウムの準備にも着手することができた。これらの点において、当初の計画以上に進展しているということができる。
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Strategy for Future Research Activity |
上記進捗状況において触れたように2019年4月に莫言に関する国際シンポジウムを開催(本報告書作成時においてすでに既遂)し、その成果を整理した後に、2019年度の詳細な計画を検討する。基本的な文献収集は2019年度中に終了することを目標とする。そのために日本における中国文学研究者との連絡をより密にして、図書館・文学館情報を得るようにする。この点においては、鈴木将久・東京大学・大学院・人文社会系研究科・教授及び加藤三由紀・和光大学・教授の協力を期待する。また、文学における近代日中交流と法学・法務における近代日中交流との比較・関連づけの研究の土台を得るために、代表者が東京大学・大学院・法学政治学研究科において行っている演習においてそのための回を設け、また、東京大学・東洋文化研究所セミナーの形式で公開の研究会を行い、他分野の交流の場を設ける。
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Research Products
(5 results)