2018 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺全摘除術後に慢性化した尿失禁に対する骨盤底リハビリテーションの有効性検証
Project/Area Number |
18H00515
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松永 明子 東京大学, 医学部附属病院, 理学療法士
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Project Period (FY) |
2018
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Keywords | 骨盤底リハビリテーション / 経会陰超音波 / 術後尿失禁 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】前立腺全摘除術後1年以上遷延する尿失禁に対する超音波画像を用いた骨盤底リハビリテーションの尿失禁改善効果を検証すること。 【対象】根治的前立腺全摘除術後1年以上経過し、尿失禁(パッド2枚/日以上)を有する男性患者で、本研究の参加に同意の得られた30名 【研究デザイン】前向き縦断観察研究(都内大学病院1施設)、主要アウトカム : 24時間パッドテストによる失禁重症度の変化、副次アウトカム : 尿失禁QOL質問票(I-QOL)、骨盤底の形態(経会陰超音波画像) 【調査方法・調査項目】1)泌尿器科外来にて骨盤底リハビリテーションの適応ありと診断され、文書による同意を得た研究対象者に介入する。2)骨盤底リハビリテーション外来にて運動療法への適応を確認後、初回に24時間パッドテスト、I-QOLで失禁症状を評価し、超音波画像を用いて骨盤底筋の随意収縮のタイミングを学習指導し、自宅での自主練習方法を指示する。3)以後3週に1回、計3か月、随意収縮の学習状況を経会陰超音波画像で確認し、状態に合わせて自主練習の負荷や頻度を修正しながら継続する。4)最終回に再度24時間パッドテスト、I-QOLで失禁症状を評価する。必要時、泌尿器科外来へ外科的治療の逆紹介も考慮する。5)調査項目は、属性(年齢、現病歴など)、24時間パッドテスト(失禁量、回数、飲水のタイミングなど)、質問票(I-QOL)とする。 【結果】研究参加者は26名、うち対象者は9名。対象者の平均年齢は70歳、平均術後経過年数は4年、平均介入回数は5回であった。経会陰超音波画像を用いた骨盤底リハビリテーション実施後の失禁割合の変化は減少が5名(平均-19.8%)、増加が4名(平均+8.5%)であった。 【考察】研究対象者となった人数が少なく、現状の結果では術後1年以上遷延する尿失禁に対しての経会陰超音波画像を用いた骨盤底リハビリテーションの効果を検証できたとは言い難い。引き続き術後1年以上遷延する難治性尿失禁患者に対してリハビリテーションを行い、その尿失禁改善効果を検証する必要があると考える。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 男性の排泄障害2018
Author(s)
松永 明子
Organizer
第53回 日本理学療法学術研修会
Place of Presentation
つくば国際会議場(茨城県つくば市)
Year and Date
2018-05-18
Invited